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ホリー

ザスパのホーム戦では,ゴール裏で叫んでいます。 本職は,小学校の教員。 中学校の免許教科は理科です。 リンゴマークのついたものが大好きです。

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2006-11-15

津波警報・注意報

 今夜,サッカーの日本対サウジアラビアをBSで見ていました。後半15分ほど過ぎたところで,突然「ピーピー」という音が鳴り,画面に日本地図が映し出されました。
「あれ?テレビが壊れた?」
と思って画面をよく見ると,「津波警報・津波注意報」と書いてあります。

 冷静に見ると,北海道の北東部に警報が,本州の東側を中心に注意報が出ています。
「大きな地震があったんだな。」
ということはわかりましたが,どこで地震が起こったのか・・・。

 津波警報の向きから考えて,千島列島かアラスカかと思いました。NHKは,二つのBSと総合テレビ,教育テレビが全て同じ画面になりました。他のテレビ局は・・・と,チャンネルを変えてみると,画面の上のほうにテロップが出てきました。

 仕方がないので,TBSでサッカーの続きを見ましたが,画面の一部に日本地図があります。赤と黄色の海岸線が書いてあるので,津波の情報だということはわかりました。海なし県に住んでいるHorryには,必要のない情報なのですが,人命に関わる情報なのです。

 海岸線に住んでいる人は,避難できたのでしょうか。死傷者が出ないことを祈りながらテレビを見ていました。

 津波は高くて2mという情報でしたが,普通の波の2mより津波の2mは何倍もおそろしいのです。なぜなら,普通の波は,厚さ(というかどうかわかりませんが)がせいぜい数mしかありません。ところが津波は,2mの波が数十m~数百mの厚さでやってくるわけです。それも,ものすごい速さで・・・。

 今回のテレビ・ラジオ等の対応は,大げさすぎると思う人も少なくないでしょう。被害がなければ文句を言う人もいるでしょう。でも,もしも何かあったら,人の命が損なわれるのです。何もなかったら,それが一番いいのです。くれぐれも何もないことを祈りつつ・・・。

2006-09-23

秋分の日

0923 今日は秋分の日でした。太陽が真東から昇り,真西に沈むという日です。夕方犬の散歩に出たら,ちょうど夕日が沈むところでした。東西に走る道路の向こう側です。

 うちの方から西を見ると,浅間山をはじめ,その周りの山があるので,西の地平線は見えません。さらに,今日はその山を厚い雲が遮っていたので,太陽が沈む位置が確定できたわけではありません。

 しかし,道路の向きと,山や雲の高さを考えると,この太陽は真西に沈んでいくんだと思うことができました。普段意識しない方位について,実感させられた瞬間でした。

2006-07-03

虹は朝夕に多い

 今日,いわゆる天気雨がありました。太陽の光が差しているのに雨が降っているのです。太陽の光が,雨粒に反射してできるのが虹ですよね。虹が出るには絶好の条件!と思ったのですが・・・。

 よく考えてみると,真昼間に虹を見たことがありません。(もしかしたら出ているかもしれませんが。)探し方が悪いのでしょうか。

 虹は,自分の背後に太陽があって,前方に水滴があることが必要です。昼間の太陽は,高度が高いため,自分の目よりもだいぶ低い位置に小さな虹ができます。それに対して,朝・夕は太陽の高度が低いので,大きな二次が出現できるのです。

 昼間は,自分で虹を作ることができますよね。太陽を背にして,ホースなどを使って前方に水をまけば,見ることができます。それも結構低い位置なんですよね。(^_^;)

2006-06-11

自由研究ネタ1

 夏休みの宿題の定番,自由研究に役立つ(かもしれない)ネタを書いて行こうと思います。あくまでも,思い付きですので,これでうまく行くとは限りませんのでご注意を!

 シロツメクサの群生から四葉を見つけると,ちょっとうれしいですよね。シロツメクサとは,「白い詰める草」の意味で,帰化植物だと言われています。西洋から壊れ物を輸入する際,クッション材として詰められた草だから,ツメクサと呼ばれている。という説があります。

 さて,四葉のクローバーの出現率は,どのくらいなのでしょうか。また,どのような条件の時に出現しやすくなるのでしょうか。これを調べる自由研究ネタです。

 まず,予想を立てましょう。

「四葉の出現は遺伝子の異常だと考えると,それを多くする要因があるだろう。」

  • 公園などの人に踏まれる場所ではどうだろうか。
  • 農薬を使う田畑の近くではどうだろうか。
  • 電磁波の影響があるところではどうだろうか。

 これらの条件をいくつか設定して,定量的に調べれば,何かわかるかもしれません。(^_^;)

 調べ方は,

  • シロツメクサの群生地を何箇所か見つける。
  • その場所の条件を考える。
  • 無作為に一定数(数百本?)の葉を採取し,四葉の出現率を調べる。

 調べたデータを,表やグラフを使って分析し,四葉を出現させる要因を考える。

 もしかしたら,上記のどれも関係ないかもしれません。他の条件も見つけてみてください。さらに,四葉が多い群生をみつけたら,その種を採取すると,もしかしたら四つ葉のクローバーの栽培ができるかもしれません。(夏休みだけでは実験不可能ですけどね)

ネットデイの下見とドライアイス

 さて,イングランド戦を見ていたら,もう昨日になってしまいましたが,午前中は市内のある小学校のネットワーク工事の下見,コンビニでおにぎりを買って,午後はドライアイスの科学教室,帰宅後,F1の予選をWebで見たあと,イングランド対パラグアイの試合を見ていました。(^_^;)

 まず,ネットワーク工事の下見ですが,規模を見ると楽勝モードだと思っていたのですが,けっこうタフな工事になりそうです。
 各フロアに配線が来ているので,そこから分岐させればいいのですが,1F西階段前の防火シャッターがあまりにも強力で,経路が見つかりません。(>_<) とりあえず,対候性のケーブルを使って,校舎の外側を回す作戦にしました。
 さらに,1Fに出ている配線の長さを計測したら103m!!!これでは長すぎて安定した通信ができません。切り詰める方向で考えています。

 午後のドライアイスでは,まず,小石くらいのかけらを新聞紙に載せて配りました。早速観察を始めた子どもたち。白い煙のようなものの正体を,空気中の水蒸気が冷やされて水滴になったものと言い当てるなど,知識はもっていそうです。
 さらに,かけらに金属製のスプーンをつけてみると音がする現象を楽しみました。このことは,二つの意見に分かれました。「金属が冷やされていく時に出る音」と「ドライアイスから二酸化炭素が吹き出してスプーンを振動させる音」です。実は,十分にスプーンが冷えてしまうと,音が出なくなるんですよね。(^_^;) 金属が冷える時の音と言うのは,他の方法で冷やした時にも音が出るかを調べなければならないので,今回は保留です。
 次に,かけらをビニル袋に入れて,口を固く縛りました。それをしばらく放置しながら,ドライアイスについての基本事項を話しました。このときに,新聞紙が濡れていないことを確認させました。(ずっと置いておくと,空気中の水蒸気が冷やされて凍り,それが融けて濡れてしまうんですけどね。)
 ここで,10分間の休憩をとりました。休憩が終わり,ビニル袋を見てみると・・・。しっかりしばれていたものは,パンパンに膨らんでいました。固体が気体になるときに,体積が増えるということを確認した後,フィルムケースに入れておいたらどうなる?と質問してみました。質問しながら,実際にドライアイスを入れて置いておきました。すると・・・。「ポン!」という音と共に,フィルムケースが飛び上がりました。
 後半は,それを利用したドライアイスロケット作りになりました。頭に円錐形のコーンを載せ,羽をつけるとロケットに見えます。早速,外に出て発射実験です。いつ飛び出すかわからないドキドキ感がたまりませんでした。

 家に帰って,テレビを見ながら一休み。夜のサッカー観戦に備えます。F1の予選をWebで見ると,ポールポジションはアロンソ!2位がライコネンです・・・(>_<) Ferrari & HONDAのファンとしては,少々残念・・・。

 イングランド対パラグアイの試合は,知り合いがパラグアイに住んでいたことがあるので,パラグアイを応援していました。イングランドが負けるという番狂わせも期待して・・・。でも,さすがベッカム様!見事に勝ちましたね。

 そんなこんなの土曜日でした。明日こそ洗車するぞ!

2006-06-09

ドライアイスで遊ぼう!

 明日は,前橋市児童文化センターの理科クラブで,ドライアイスシリーズの学習を始めます。私の担当は第1回。つまり,明日。

 ドライアイスを観察する中で,いろいろなことに気づかせることができればいいと思っています。

  • 温度が低い
  • 液体にならない
  • 気体になるときに体積が大幅に増える

とりあえず,こんなことに気づかせたあとで,フィルムケース・ロケットで遊ぼうと思います。

 ところで,ドライアイスが商品名だったとは・・・。

2006-04-23

浮沈子

 今日は,知り合いの代役で,子ども達に浮沈子を作らせるという講師をやってきました。浮沈子だけで2時間半!!!長すぎる・・・。というわけで,3部構成で行いました。

  1. 水と空気をそれぞれ圧縮してみる体験と,浮力の解説
  2. 醤油いれを使った,浮沈子
  3. TPシートとプチプチ(緩衝材)を使った浮沈子

 3番は,錘として洗面所などの栓をつないでいるボールチェーン(?)を使いました。この調節に結構時間がかかりました。

 魚型の醤油いれを使った浮沈子は,45分間の小学校のクラブ活動でも簡単にできそうです。ちなみに,醤油いれは,100円ショップで20個105円(税込み)でした。1個5円ですね。専門店に行くと,数百個単位でさらに安く売っているのですが,30人ほどの子ども達のために,500個は多すぎますよね。(^_^;) 仕方がないので,割高でも百均にしたわけです。

 今日の材料で一番高かったのは,ボールチェーンで,1m450円程度でした。一人10cm程度使ったので,一人当たり45円。もっと安い店もあるかもしれませんが,探している時間が・・・。

 手軽に作れて,使って楽しい。浮沈子は,科学遊びの入門としてはおもしろいものだと思いました。

2006-04-08

地球縦断トンネル

 今夜のエンタスペシャルに出ていた芸人さんが,ブラジルまで穴を掘るというようなネタをやっていました。そんなことはできるはずはないのですが,少し考えてみました。

 まず,どうやって掘るかという問題です。人間がスコップで掘っていたのでは,まず不可能です。1日5m掘るのは大変ですし,掘り進んだ時に出てくる槌をどうやって運び出すのかという問題もあります。

 そこで,最新のトンネル掘りの巨大機械を使うことにします。これは,全長数十mの円筒形で,先端に回転するドリルがついていて,岩盤を削りながら進みます。出てきた岩や土は内部のベルトコンベアで後方に排出されます。まるでミミズの生態そのものですね。さらに,掘ったトンネルが崩れないように,円筒形のコンクリートパネルを設置しながら進んでいくので,通った後はトンネルが出来上がっているというわけです。

 もう一つ考えたのは,何日(何年)かかるかということです。トンネル掘りの機械が,1日に100m掘れるとしましょう。(計算を簡単にするために,きりのいい数字にしてみました。)土を運び出す時間は考えていません。地球の直径は約12700kmですから,同じペースで掘れたとしても,127000日かかります。これは,およそ350年ということになります。10倍の速さ(1日1km)で掘れたとしても35年かかりますね。

 さて,こんなに長い間に巨費を投じて作ることができたとしても,次の問題が出てきます。最初の難関は3ヶ月ほどで現れます。このころ,トンネルは地殻を掘りぬき,マントルに到達します。マントルは,岩が対流しているのです。流れる岩。溶岩のようなものなのでしょうか。どちらにしろ,トンネルが流れてしまってはいけませんね。掘っている間にずれていってしまいますから。流れる岩に負けないトンネルの隔壁を作らなければなりませんね。

 さらに,温度はどんどん上昇するでしょう。また,掘り出した土はものすごい量になってしまいます。全部一箇所に積んでいったら,富士山より高くなってしまうかも・・・。

 マントルを無事に通過したトンネルは,150年後くらいに核に到達します。ここでは,高温と高圧のために金属が液体の状態で存在するのだそうです。それに負けないトンネル掘りの機械ができるのでしょうか。鋼鉄だって溶けてしまいます。コンクリートで隔壁を作っても溶けてしまいますね。どうしましょう。

 仮にそんな材質が見つかり,無事に核を通過したとします。さらに地球の中心に近づいていくと,今度は硬い金属の固体でできた内核があると考えられています。ここを通るのも大変ですね。何で掘りましょう。

 さて,無事に全てのトンネルを掘り終わって,出た先は・・・。ブラジルに着けばいいけど,大西洋の海底ということもありますよね。あとで,地球儀で調べて見なければ・・・。

 全長12700kmのトンネルが完成したとして,何に乗って通過しましょうか。まっすぐですが,ものすごい熱さです。しかも,そんなに長いトンネルの換気は不可能です。ロケットにでも乗って行きますか。

 もしも空気の抵抗を考えなければ,燃料を使わずに,地球の裏側まで行くことができます。しかも,ブレーキも要りません。出発は地球の中心に向かって落ちていけばいいのです。中心を通過した乗り物は,今度は地球の中心に向かって引っ張られながら減速して行き,向こうの地表面で速さが0になるのです。ちょうど,行ったり来たりするブランコと同じ様な感じですね。ただし,乗っている人はずっと無重量状態になるんですけどね。

2006-04-07

春の色

 桜の花が満開です。桜の前には,梅の花が咲くのですが,今年はあまり差が感じられませんでした。

 冬はモノトーンな感じがします。ここは雪国ではないので,白一色というわけではないのですが,空はとんでもなく高く青いのに,空気は透明に澄み切っているのに,何となくグレーなイメージを感じるのです。空っ風のせいでしょうか。単に私の感じ方の問題なのでしょう。

 春になると,まず道端の雑草が目を覚まします。(真冬でも咲いている健気な花もあるのですが・・・。)最初に目に付き始める色がホトケノザの紫です。そのうちオオイヌノフグリの青も加わってきます。名前はよくわからないのですが,カキドオシに似た薄紫の花も見え始めます。ナズナの白い小さな花も咲き始めます。その後になって,やっと菜の花の黄色が出現します。タンポポの黄色はまだまだ先です。

 ですから,私が春を感じる色は紫(濃いめのピンク)です。先日の日曜夕方のアニメでは,「春は黄色」というような話をしていましたが,アニメの舞台の静岡県では黄色なのでしょうか。

 雑草(雑草と言う名前の植物はありませんが)を含めて,植物は種子をつくるために花を咲かせます。自分の種を守るためには,受粉という関門があります。受粉するために,虫や鳥の力を借りるように進化した植物が咲かせるのがきれいな(においのある)花です。イネ科の植物も花を咲かせるのですが,風に助けられて受粉する道を選んだために,虫や鳥の気を引くような花びらはもちません。

 モンシロチョウは紫外線を見ているという話を聞いた(テレビで見た?)ことがあります。だとすると,紫色の花は,理にかなっているのではないでしょうか。

 そんなことを考えながら,犬の散歩をしているHorryでした。

2006-01-25

浅間山とフランス革命

 我が家の寝室の窓から浅間山がよく見える。今の時期は真っ白で,朝日を浴びる姿がとてもきれいである。最近は火山灰があまり見えないが,一時は風にたなびく火山灰が長く尾を引く姿が見られた。学校から見る昼間の浅間山もきれいであるが,北西の季節風の強い日には,山の斜面を駆け上った空気が雲になっていく様子が,理科の教科書のように見えることもある。

 この浅間山は天明3年(1783年)の大噴火で有名である。この年には,アイスランドでも大噴火が起こっている。これら二つの噴火によって大量の火山灰や火山ガスが空気中に放出された。成層圏まで達した火山灰は,太陽の光を遮断する。また,同時に噴出された火山ガスは温室効果も果たしたであろう。大規模な噴火による異常気象の始まりである。

 この噴火によって,火砕流に襲われた鎌原の村はほぼ全滅し,異常気象によって天明の大飢饉が発生する。そして田沼意次の失脚へと続いていく。事は日本だけにとどまらない。何と,偏西風に乗った火山灰は遠くフランスまで到達し,フランスの農作物も大きな打撃を受ける。大飢饉が発生し,生活が苦しくなった農民や市民が蜂起し,フランス革命へとつながっていく。そしてマリーアントワネットは処刑されるのである。

 日本の有名避暑地,軽井沢を見下ろしながら,浅間山は今も活動を続けている。天明の大噴火と同じ規模の噴火が起こったら,一体どうなってしまうのか。現在のように,エネルギーを溜め込まず,小噴火で少しずつエネルギーを放出していれば,大噴火は起きないのではないかと,願いを込めて思っている。


-天気予報コム-