天国には行けない・・・
生きている時に正しい行いをしていれば,死んだ後,天国に行けると言われますよね。でも,Horryは,どんなに正しい行いをしても,天国には行けません。
それは,私が極悪人だからではありません。私がキリスト教徒ではないからです。天国には天使がいます。お寺に天使はいませんよね。
仏教では,死んだ人の魂は,三途の川を渡って行きます。あの世では,閻魔大王の判定により,極楽(浄土)に行くか地獄に行くかが決まります。極楽も地獄も,両方とも土の中にあります。あの世への入り口にあたる「どこでもドア」がお墓なのでしょう。
キリスト教では,ある日キリストが復活して死者を裁くという,最後の審判によって,天国に行くか地獄の苦しみを味わうかが決まります。システィーナ礼拝堂の最後の審判の絵にあるように,神(キリスト)は上を指差して正しい行いをした人を上に導きます。つまり,天国は上の方にあります。
まだ,最後の審判は行われていませんから,天国には誰一人いないということになりますよね。
ですから,仏壇の位牌に手を合わせながら,「天国の○○さん,・・・。」なんて言うのは大間違いなのです。正しくは「極楽浄土にいる・・・」ということになるでしょう。
もっとも,日本人は昔から宗教に関しては大変寛大な国民です。古くからある神道と大陸からわたってきた仏教が,うまく共存しているのですから。
生まれてすぐのお宮参りから始まって,七五三や結婚式などを神社の神様の前で行う人がたくさんいます。
でも,お盆やお彼岸にはお墓参りをしたりします。死んだときのお葬式も,読経の中,お焼香をしたりしますよね。
神棚と仏壇が同じ部屋にあることも,珍しいことではありません。その部屋で,クリスマスケーキを食べている家庭もあるでしょう。
ですから,日本人は無宗教と言うよりも,多宗教な国民なのではないかと思います。もしかしたら,御仏もキリストも八百万の神の仲間なのかとさえ思ってしまいます。
死んだら千の風になるなんて,残されたものの勝手な妄想です。地球の46億年の歴史の中で死んでいった数え切れない命が,それぞれ千の風になったら,地球上にはものすごい暴風が吹き荒れてしまいます。
死者がよみがえるというのもおかしな話です。もしも死者がよみがえるとしたら,なぜ人間だけなのでしょう。他の生き物までよみがえってきたら,地球上は大変なことになります。
輪廻もおかしな話です。一番最初に地球上に誕生した生命体は,死後,何に生まれ変わったのでしょう。数がどんどん増えるのですから,生まれ変わるのはおかしな話です。
死んだら脳を構成しているたんぱく質が腐敗して,何も考えられなくなるのですから,何もない闇の世界が死後の世界なのだ思います。
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