日本で売られている日本製のものに,外国語風の名前がついていることはよくあります。
そんな中で,日本語に訳してしまうと,ちょっと変な感じがするものがあります。
例えば,「ポカリスエット」。
大塚製薬の「ポカリスエットに関するよくあるご質問」によると,「ポカリ」は「語感の軽い明るい響きを持つ言葉」としてつけたので,特別な意味はないのだそうです。
「スエット」は,Sweatですから,「汗」です。ということで,ポカリスエットは「ポカリ汗」という飲み物になります。でも,ペットボトルの中に,汗は入っていませんよ!
カルピス(Calpis)はどうでしょう。カルピス社のあゆみの中に,「カルピス」の命名というのがあります。
「Cal」は,カルシウム(Calcium)のことだというのは,簡単に想像できますね。では,「pis」は?
英語で「pis」で始まる単語を調べてみましたが,めぼしいものがありません。まさか「piss」じゃあないでしょうし。
カルピス社のページによると,「pis」はサンスクリット語なのだそうです。仏教の五味の最上位である醍醐の一つ下,熟酥を意味する「サルピス」からとったのだそうです。
なぜ,最上位の醍醐を使わなかったのかというと,醍醐は「サルピルマンダ」なので,「カルピル」になってしまうからだそうです。本当に「カルピル」では,歯切れが悪いですね。
ということで,「カルシウムを含んだおいしいもの」がカルピスなのです。
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