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ザスパのホーム戦では,ゴール裏で叫んでいます。 本職は,小学校の教員。 中学校の免許教科は理科です。 リンゴマークのついたものが大好きです。

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2006-03-19

もうすぐ春分の日

 久々の気象の話題。(天文の話題かもしれないけど)

 もうすぐ春分の日がやってきます。この日は,太陽が赤道上を通る日です。昼の長さと夜の長さが同じになる日とも言われます。本当は同じ長さではないのですが・・・。

 春分の日は3月21日近辺,秋分の日は9月23日近辺です。移動する休日なのですが,ほとんどの年は,この日ですね。

 さて,春分の日から秋分の日までを「夏」の期間。秋分の日から春分の日までを「冬」の期間とすると,どちらが長いのでしょうか。計算してみました。

 夏:10+30+31+30+31+31+23=186日

 冬:7+31+30+31+31+28+21=179日

 何と,夏の期間のほうが1週間も長いのです。このことから,地球の公転軌道が円でないことがわかります。円なら,常に一定のリズムで回るはずですからね。

 地球は太陽の周りを,楕円の軌道で回っているのだそうです。楕円軌道を通るのですから,地球と太陽の距離は,変化していることになります。一番太陽に近づいた時と一番離れた時の距離の差は,何と500万kmもあるのだそうです。

 では,太陽に近いのは,夏ですか?それとも冬ですか?それを考える時に,上でした計算を思い出してみてください。夏の方が冬より7日間も長いのです。つまり,同じ位置に戻ってくるまでに,余分に時間がかかるということです。ということは,夏の方が太陽から遠く離れた軌道を通っていることになります。

 太陽が遠いのに暑いなんて,何だかおかしいですよね。

2006-03-02

三寒四温

 冬から春へと季節が変わっています。この時期,三寒四温という言葉を聞くことがあります。シベリア高気圧が寒気を吹き出す周期が1週間くらいであることから,寒い日が3日続くと,暖かい日が4日続くという天気の変化です。

 日本列島の近くでは,シベリアからの冷たい空気と太平洋の暖かい空気がぶつかり合います。温度差のある空気がぶつかるところには前線ができます。昨日の雨は,その前線上に発達した低気圧が接近したのが原因です。その低気圧が北東に去ると,日本列島は西高東低の気圧配置となり,冷たい北西の風が吹き込みます。

 三国山脈を越えた北西の季節風は,日本海から運んできた水蒸気を山脈にぶつかって雲となり,そのほとんどを雪として手放してしまいます。そのため,山を越えて群馬県の平野部に吹く時には,水蒸気をあまり含まない乾燥した空気になります。それが群馬名物の空っ風です。前橋にある学校の校歌には赤城颪(おろし)がよく登場しますが,赤城颪も空っ風です。でも,赤城から吹いてくるわけではありませんね。あくまでも,乾燥した季節風なのですから。

 今日は,昨日の低気圧が去ったおかげで,冷たい風が吹いていました。でも,日差しが春に近づいているので,真冬よりはずっとやわらかな空っ風です。

2006-01-25

浅間山とフランス革命

 我が家の寝室の窓から浅間山がよく見える。今の時期は真っ白で,朝日を浴びる姿がとてもきれいである。最近は火山灰があまり見えないが,一時は風にたなびく火山灰が長く尾を引く姿が見られた。学校から見る昼間の浅間山もきれいであるが,北西の季節風の強い日には,山の斜面を駆け上った空気が雲になっていく様子が,理科の教科書のように見えることもある。

 この浅間山は天明3年(1783年)の大噴火で有名である。この年には,アイスランドでも大噴火が起こっている。これら二つの噴火によって大量の火山灰や火山ガスが空気中に放出された。成層圏まで達した火山灰は,太陽の光を遮断する。また,同時に噴出された火山ガスは温室効果も果たしたであろう。大規模な噴火による異常気象の始まりである。

 この噴火によって,火砕流に襲われた鎌原の村はほぼ全滅し,異常気象によって天明の大飢饉が発生する。そして田沼意次の失脚へと続いていく。事は日本だけにとどまらない。何と,偏西風に乗った火山灰は遠くフランスまで到達し,フランスの農作物も大きな打撃を受ける。大飢饉が発生し,生活が苦しくなった農民や市民が蜂起し,フランス革命へとつながっていく。そしてマリーアントワネットは処刑されるのである。

 日本の有名避暑地,軽井沢を見下ろしながら,浅間山は今も活動を続けている。天明の大噴火と同じ規模の噴火が起こったら,一体どうなってしまうのか。現在のように,エネルギーを溜め込まず,小噴火で少しずつエネルギーを放出していれば,大噴火は起きないのではないかと,願いを込めて思っている。

2006-01-17

今日は大震災のあった日

 1月17日は阪神淡路大震災があった日ですね。11年前の1月17日,Horryはイタリアのローマにいました。イタリア国営放送の画面に流れる日本語のテロップは,NHKの映像でした。もちろん,アナウンサーはイタリア語で話していますので,何を言っているのかはわかりません。「神戸」「地震」そんなキーワードが画面に映りました。詳しい内容がわからない苛立たしい時間が過ぎていきました。

 今くらいインターネットが普及していれば,すぐに新聞社のサイトを見ればいいのでしょうが,当時のローマでは,チェントロ(町の中心部)で売っている1日遅れの新聞か,NHKの衛星放送だけが日本の情報を得る手段でした。日本が大変なことになっているらしい。

 学校では,別の意味で問題が沸き起こりました。4月に赴任してくる予定の教員のうち,一人が神戸の方だったのです。怪我はしていないだろうか?家は?家族は?幸いなことに,その方は無事に赴任してくることができましたが・・・。

 歌会始で皇后様が詠まれた歌にも,神戸の復興の様子が詠まれていました。震災にあわれた方々のがんばりに頭の下がる思いです。自分の地域がもし,同じ様なことになったら,私でもがんばれるのだろうか。いや,がんばらなければ!

 さて,最近のテレビでは,地震関係のものが多く放送されています。今夜のNHKも「活断層」を扱っていました。ワイドショー的な番組でも,首都直下型地震だとか,東南海地震だとかの話題が目立ちます。こういう番組を見ていると,本当に地震が起こるような気がしてきますね。もちろん,そういう危機感を感じさせ,少しでも死傷者を減らしたいという意図があるのでしょう。

 そんな時に,耐震強度偽装問題の国会での証人喚問・・・。何だか悲しくなってしまいます。人の命よりも儲けの方が大事なのでしょうか。地震はいつ起こるかわかりません。だから怖いのですよね。大地震は必ずやってくるという気持ちで建物を建てたり,都市計画をしたりしてほしいものです。

2006-01-04

かざはな

 日付が変わってしまったので,昨日の話になるが,強い北西の風に乗って雪が飛んできた。風に乗って飛んでくる雪を「かざはな」と言うが,漢字で書くと「風花」だろうか。こう書くと風情のあるきれいなもののような気がしてくる。

 しかし,強い北風に乗って飛んでくる雪である。寒いのである。だから,私が生まれた地域(群馬県北部:天気予報では北部山添には入らないけど・・・)では,風に乗って飛んでくる雪を「ふっこし」と言う。漢字で書くと,「吹越し」だろうか。北の山を強い風に乗って越えてきた冷たい雪!という感じのネーミングではないか。

 都会にたまに降る雪は,白くてきれいで儚くて・・・。でも,雪国の人にとっては,まさに白い悪魔であろう。今年の豪雪,何とか耐え抜いて欲しいと願っている。


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