三寒四温
冬から春へと季節が変わっています。この時期,三寒四温という言葉を聞くことがあります。シベリア高気圧が寒気を吹き出す周期が1週間くらいであることから,寒い日が3日続くと,暖かい日が4日続くという天気の変化です。
日本列島の近くでは,シベリアからの冷たい空気と太平洋の暖かい空気がぶつかり合います。温度差のある空気がぶつかるところには前線ができます。昨日の雨は,その前線上に発達した低気圧が接近したのが原因です。その低気圧が北東に去ると,日本列島は西高東低の気圧配置となり,冷たい北西の風が吹き込みます。
三国山脈を越えた北西の季節風は,日本海から運んできた水蒸気を山脈にぶつかって雲となり,そのほとんどを雪として手放してしまいます。そのため,山を越えて群馬県の平野部に吹く時には,水蒸気をあまり含まない乾燥した空気になります。それが群馬名物の空っ風です。前橋にある学校の校歌には赤城颪(おろし)がよく登場しますが,赤城颪も空っ風です。でも,赤城から吹いてくるわけではありませんね。あくまでも,乾燥した季節風なのですから。
今日は,昨日の低気圧が去ったおかげで,冷たい風が吹いていました。でも,日差しが春に近づいているので,真冬よりはずっとやわらかな空っ風です。
コメント