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ザスパのホーム戦では,ゴール裏で叫んでいます。 本職は,小学校の教員。 中学校の免許教科は理科です。 リンゴマークのついたものが大好きです。

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2008年7月

2008-07-05

謎の明かり

我が家から,ある学校の6階建ての校舎が見えます。

ほとんど毎晩,誰もいない(はずの)校舎の,特定の場所の明かりがつきます。

警備員などが巡回する時には,階段や廊下の明かりも点灯するので,人がいることがわかります。

でも,階段も廊下も真っ暗なまま,東校舎(?)6階の階段脇の部屋の明かりがつくのです。

この明かりは,数分経つと消えてしまいます。

う~ん・・・。

自動点灯のセンサーに,何かの動物が反応するのか,それとも・・・。

校舎の中に入ったことがないので,残念ながら,何の部屋なのかはわかりません。

今度,学校公開などの機会があったら,見てこようと思っています。

2008-07-04

夏休みの予定

今年の夏休みも,いろいろな行事に追われそうです。

夏休み中には,東京でのセミナーに3回行く予定です。しかも,土日。つまり出張ではない,自腹の研修です。

さらに,科学教室や県や市の情報に関する研修会,学校の行事などがあります。

もしかしたら,休みにならない方が,体力的には楽かもしれません。(お財布にも優しいし)

でも,楽しい夏休み!になるといいな。

2008-07-03

新しい学習指導要領の解説より3

解説「総則編」の中の情報教育に関する部分を読んでみるシリーズも,今回が最終回。

最後は,教師が授業で活用するという内容です。

  • 各教科等の指導に当たっては,教師がこれらの情報手段に加え,視聴覚教材や教育機器などの教材・教具の適切な活用を図ることも重要である。

これの中で,一番難しいのは,「適切な活用」でしょう。ただ使うのではなく,効果的に使わなければならないわけです。

それを,解説では,

これらの教材・教具を有効,適切に活用するためには,

  • 教師はそれぞれの情報手段の操作に習熟するだけではなく
  • それぞれ情報手段の特性を理解し,指導の効果を高める方法について絶えず研究すること

が求められる。

としています。

「それぞれの情報手段の操作に習熟するだけではだめなのですね。コンピュータやソフトウェアの操作技術を高めることは,もちろん必要です。高い操作技術を持つことが最低限の条件です。でも,そこで終わりではないのです。

「それぞれの情報手段の特性を理解し,指導の効果を高める方法について絶えず研究することが求められる。」のですから,

  • 授業の中のどんな場面で
  • どんなメディア(コンテンツ)を
  • どのように使うか
  • それによって,どんな効果が期待できるのか

ということを,絶えず研究しなければならなくなりました。これは,情報教育の担当者だけではなく,全ての教師が行うことなのです。

さらに,ICT環境については,

  • 校内のICT環境の整備に努め,児童も教師もいつでも使えるようにしておくことが重要である。

児童も教師もいつでも使えるというのは,実現できるでしょうか。Horryの現在の勤務校では実現されています。しかし,コンピュータ室に鍵がかかっている学校もあるでしょう。教室用のコンピュータが足りない学校もあるでしょう。これを実現するのは大変ですね。

また,児童が安心して情報手段を活用できるよう,

  • 学校においては情報機器にフィルタリング機能の措置を講じる
  • 情報セキュリティの確保などに十分配慮する

ことが必要である。と言っています。

フィルタリングは,現在,多くの学校で導入していることと思います。あまりきついと使い物にならないし,緩いとフィルタリングの効果はありません。フィルタリングがかかっているからと言って任せきってしまうことによって,不適切なページへの注意が足りなくなるなど,逆効果です。

いつでも自由に使える環境を提供すると,どうしてもセキュリティが甘くなりがちです。教師系と児童系のセグメントを明確に分け,多少使い勝手が悪くなっても,情報が盗まれる事態を避ける方向で考えなければならないと思います。

でも,一番,情報セキュリティを高めなければならないのは,それを扱う人間のセキュリティ意識なんですけどね。

とりあえず,総則編はこれで終わりです。次は,気が向いたら道徳編の情報モラルや各教科等でのICT活用について,分析してみたいと思います。

2008-07-02

新しい学習指導要領の解説より2

今日は,情報モラルについて書いておきます。

なぜ,情報モラルを指導する必要があるのかという点については,

  • インターネット上での誹謗中傷やいじめ
  • インターネット上の犯罪や違法・有害情報の問題

が挙げられています。

誹謗中傷やいじめは,「学校裏サイト」(文部科学省は『学校非公式サイト』と呼ぶ)の問題が大きいのでしょう。これを全てつぶすのは,容易なことではないでしょう。

犯罪や違法・有害情報についても,いろいろと報道されますね。爆弾や毒ガスの作り方,違法ドラッグ,アダルトサイト,その他枚挙に暇がないほどの情報が氾濫しています。自分の心にフィルタリングできる子どもを育てようということなのでしょう。

情報モラルの定義は,

「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」

とされていて,具体的には,

  1. 他者への影響を考え,人権,知的財産権など自他の権利を尊重し情報社会での行動に責任をもつこと
  2. 危険回避など情報を正しく安全に利用できること
  3. コンピュータなどの情報機器の使用による健康とのかかわりを理解すること

の三つが書かれています。2番目と3番目については,モラルという範疇には入らない気もしますが,他に指導する場面がないので,ここに入っているのでしょうか。

そして,情報モラルに関わる学習活動としては,

  1. 情報発信による他人や社会への影響について考えさせる学習活動
  2. ネットワーク上のルールやマナーを守ることの意味について考えさせる学習活動
  3. 情報には自他の権利があることを考えさせる学習活動
  4. 情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動
  5. 健康を害するような行動について考えさせる学習活動など

が挙げられています。

1番目は,殺人予告などの書き込みや,自殺幇助的なものなど,犯罪に直結することもあり,しっかり考えさせなければならないと思います。
2番目は,いわゆるネチケットという分野でしょう。
3番目は,モラルというよりは,ルールです。著作権,肖像権,個人情報その他,法律で定められているルールを教えることになるでしょう。
4番目は,情報リテラシーの学習活動であり,インターネットだけでなく,新聞やテレビなどのマス・メディアについても考えていかなければならないと思います。
5番目は,保健領域にかかわりが深くなりますが,コンピュータやケータイに依存してしまう心も含まれるのではないかと思います。

これらを,

「情報の収集,判断,処理,発信など情報を活用する各場面での情報モラルについて学習させることが重要」

なのだそうです。

つまり,情報モラルとして特設するのではなく,情報を活用する様々な場面に情報モラル指導を入れていくということになりますね。

最後に,学校や教師には,

「子どものインターネットの使い方の変化に伴い,学校や教師はその実態や影響に係る最新の情報の入手に努め,それに基づいた適切な指導に配慮することが重要である。」

という注文もつけられています。

子どもたちの使い方の変化に追いついて,最新の情報の入手ができ,それに基づいた適切な指導が出来る人って,あまり多くはありません。問題が整理され,活字になって発行された時には,すでに違う問題が発生してしまうように,進歩の方が速いのですから。

さらに,携帯電話の利用の問題に関しては,

「学校においては,家庭との連携を図りつつ,情報モラルを身に付けさせる指導を適切に行う必要がある。」

のだそうです。

ケータイを買い与えるのは,ほとんどの場合,保護者です。ですから,家庭との連携が必要なのは言うまでもありません。

先日,首相が発言し,ちょっとだけニュースになった「子どもにはケータイは不要」という意見は,解説には反映されませんでした。情報モラルを身につけさせ,正しく使わせなさいということなのでしょうか。

今のケータイが怖いのは,悪意がなくても,知らないうちに被害者になったり,簡単に加害者になったりできる点です。そういうことを,具体的に保護者に伝える機会を設けていくことが必要になると思います。

授業等における教師のICT活用については,次回に書きます。

2008-07-01

新しい学習指導要領の解説より

 新しい学習指導要領では,総則の中に,「各教科等の指導に当たっては,児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付け,適切に活用できるようにするための学習活動を充実する」と書かれています。

 これを,本日公開された「解説(総則編)」から読み取ってみようと思います。
※あまりに長くなりそうなので,何回かのシリーズになると思います。

 まず,「児童がコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段に慣れ親しみ,コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作や情報モラルを身に付けの部分です。

 解説の中には,
1.情報手段にそれらに慣れ親しませる
2.キーボードなどによる文字の入力
3.電子ファイルの保存・整理
4.インターネットの閲覧や電子メールの送受信

などの基本的な操作を確実に身に付けさせると書かれています。

 特に,4.では,子どもたちに電子メールの送受信をさせなければならなくなりそうです。
 メールアドレスはどうするのでしょうか。

 さらに,いくつかの学習活動が例示されています。
1.文章を編集したり図表を作成したりする学習活動
2.様々な方法で文字や画像などの情報を収集して調べたり比較したりする学習活動
3.情報手段を使って交流する学習活動
4.調べたものをまとめたり発表したりする学習活動

これらのように,情報手段を適切に活用できるようにするための学習活動を充実することが必要であると書かれています。

 この中で,簡単にはできないのが3.の交流です。何しろ,相手がいなければ交流になりません。苦労する学校も多いでしょうね。

 情報モラルについては,次回に・・・。


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