新しい学習指導要領
文部科学省のページに,新しい学習指導要領案が公開されました。
内容については,新聞やニュースで報道されていますが,一通り読んでみようかと,無謀なことを考えました。
学習指導要領案のPDFファイルは,「小学校学習指導要領案」だけで,132ページもあります。すぐに断念して,そのほかの資料を見てみました。
一番わかりやすそうなのが「各教科等の改定案のポイント」です。新聞報道の根拠となっている文言が明記されています。
ローマ字は3年生から。2年生から分数。5年生に素数と台形の面積の復活など・・・。他にもたくさんあります。
算数は,今までの4領域に加えて,「算数的活動」が規定されました。4領域を指導するのに,算数的活動を取り入れるのは当たり前のことで,それを新たに規定した意図は何なのでしょうか。
賛否両論の総合的な学習の時間は,時数を減らされ,郷土学習などの例示が追加されました。
来年度は,今の学習指導要領のままで,授業が進められますが,平成21年度には,前倒しされる予定だそうです。
指導内容と授業時数を増やすことで,学力を向上させようという意図はわかりやすいですね。でも,本当の学力「生きる力」を育成するには,本当の意味での「ゆとり」が必要なのだと思います。
例えば,子どもたちと,草原を歩きながら鳥の声に耳を傾ける。咲いている花に目を向ける。そんなことから自然への興味・関心が高まるのではないでしょうか。教科書を厚くするだけでは,理科離れを食い止めることは難しいと思いますけどね。
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