e-Japanは大丈夫?
西暦2000年,e-Japan重点計画とかいうものが策定された。その中には,教育の情報化も含まれている。
2005年度末までに,全ての普通教室から高速のインターネットに接続できる。とか,普通教室に2台のPC,特別教室に1台のPCとか・・・。2005年度末まであと3ヶ月。その達成状況が悪いので,文部科学省は今まで年度末に行ってきた調査の他に,急遽9月30日付けの中間調査を行った。
学校における教育の情報化の実態等に関する調査(中間調査)結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/12/05120502.htm
さて,校内LANの整備率は向上したのか?全ての教員はコンピュータを使った授業ができるようになったのか?
この調査結果を見る限り,e-Japanの達成は困難であると思う。なぜ?
原因の一つは,我々にもあるのかもしれない。学校の情報教育を中心になって推進すべき我々のアピール不足があったのかもしれない。強引にでも引っ張り込むべきだったのかもしれない。まず,教員が授業で使う。すると,インフラについての要望が出てくる。それによって整備が進む。という構図である。
今は,インフラは整備してやるから,授業でどんどん使いなさい。というような流れになってしまっていると思う。我々教員が真っ先に情報化すべきなのに・・・。
昔は,学校というところは最先端の機械が入り,最先端の文化を享受できる場所だった。日本がまだ貧しかった頃からオルガンやピアノがあった。16mmの映写機があった。ビデオが家庭に普及する前からビデオデッキがあった。学校は社会で一番進んでいるところだった。
ところが,今は児童・生徒の家庭はブロードバンドでインターネットに接続しているのに,学校はナローバンドだったり,旧式のPCを使っていたり・・・。学校は家庭よりも遅れている場所になってしまったのだ。
嘆いていてもしょうがない。明日も情報機器を使って楽しい授業をがんばろう!
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