心の教育と放送・メディア
今月の26日,所沢で関東甲信越放送教育視聴覚教育研究大会があります。
その分科会で発表することになっているのですが・・・。
その準備のために,
ジェーン・ハリー著 西村辨作,山田詩津夫訳
「コンピュータが子どもの心を変える」Failure to Connect
大修館書店
ISBN4-469-21243-3
を読んでみました。
感じたことは,「心の教育」が必要になったのは,子どもの生活に放送やメディアが深く入り込んでいるからではないのかと思ってきました。
ちょうど私たちが子どものころ,家庭にテレビが普及してきました。そして成人するころ,私たちの少し下の人たちは「新人類」と呼ばれました。
また,テレビゲームが一般家庭に普及して20年。この間に「キレる」子どもが急増してきています。また,引きこもりや不登校が増加したのもこのころからが顕著ではないでしょうか。
文部科学省がいうには,「体験的な活動」や「人とのかかわり」を通して「心の教育」をしていくようです。ということは,間接体験でしかない放送やメディアにとって,一番向いていない分野なのではないかと・・・。いくらインタラクティブなメディアであっても,間に機械が介在している関係でしかないのですから・・・。
それでも,何か肯定的なことを発表できるのだろうか?何とかこじつけて,少しでも前向きな発表ができるようにしたいと思っています。
メディア漬けの弊害が叫ばれ、2歳まではテレビを見せない運動や、ノーテレビデーの実践が、注目されています。これはこれで、意義あることですが、メディアを遠ざけるだけではだめだと思います。メディアリテラシーをどう、位置づけていくか、悩みますね。
投稿: tanapon | 2004-11-27 23:37
コミュニケーションツールとしてのITメディアの使い方を研究するとともに,メディア社会に生きる子どもたちに付けさせたい力をもう少し分析していきたいと思います。
投稿: Horry | 2004-12-05 21:08