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ザスパのホーム戦では,ゴール裏で叫んでいます。 本職は,小学校の教員。 中学校の免許教科は理科です。 リンゴマークのついたものが大好きです。

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2004年11月

2004-11-13

校内ネットワークは水道だ

静岡大学の堀田先生は,「校内ネットワークは水道だ」というたとえ話をよくされます。教室までやってきたネットワーク端末は,家庭に入っている水道の蛇口のように,あって当たり前の環境であるということと理解しています。
水道はあっても,そこに流れている水がおいしくなければ,わざわざポリタンクを持って湧き水を汲みに行く人も出てきます。(実際に自動車で遠くまで出かけている人を知っていますが・・・)
水道を流れる水こそが,学習指導に役立つコンテンツであるわけで,良質のコンテンツを用意する事が必要です。現在,企業や行政などが教育に役立つコンテンツを用意し,利用できる環境になっています。それを見極め,本当においしい水を水道管に流してやる事が,学校現場の教師に求められているわけです。
コンテンツを購入して利用するもよし,学校だけに特化したスペシャルコンテンツを製作するもよし。教師の情報活用の実践力を高めることが2005年からの研修の中心になっていくような気がしています。

2004-11-07

心の教育と放送・メディア

今月の26日,所沢で関東甲信越放送教育視聴覚教育研究大会があります。
その分科会で発表することになっているのですが・・・。

その準備のために,
   ジェーン・ハリー著 西村辨作,山田詩津夫訳
   「コンピュータが子どもの心を変える」Failure to Connect
   大修館書店
   ISBN4-469-21243-3

を読んでみました。

感じたことは,「心の教育」が必要になったのは,子どもの生活に放送やメディアが深く入り込んでいるからではないのかと思ってきました。
ちょうど私たちが子どものころ,家庭にテレビが普及してきました。そして成人するころ,私たちの少し下の人たちは「新人類」と呼ばれました。
また,テレビゲームが一般家庭に普及して20年。この間に「キレる」子どもが急増してきています。また,引きこもりや不登校が増加したのもこのころからが顕著ではないでしょうか。
文部科学省がいうには,「体験的な活動」や「人とのかかわり」を通して「心の教育」をしていくようです。ということは,間接体験でしかない放送やメディアにとって,一番向いていない分野なのではないかと・・・。いくらインタラクティブなメディアであっても,間に機械が介在している関係でしかないのですから・・・。
それでも,何か肯定的なことを発表できるのだろうか?何とかこじつけて,少しでも前向きな発表ができるようにしたいと思っています。

2004-11-03

情報機器を使った授業

今日は,県の情報教育部会の研究大会があって,情報機器を活用した授業を見てきました。情報教育の授業ではありません。
小学校5年生の体育(跳び箱)の授業で,ビデオカメラとノート型PCを使っていました。ビデオカメラで跳び箱を跳んでいる様子を撮影し,PC側で10秒程度遅らせて再生するシステムです。子どもは跳び箱を跳んだ後,PCの画面を見ると自分が跳んでいる姿を見られるというものです。
これは,視聴覚機器を使った実践として,半ば伝説になっているものをデジタルで行っているわけです。視聴覚時代の伝説というのは,ビデオカメラとオープンリールのVTRを2台使って行ったものだそうです。カメラの映像を,1台目のVTRで録画し,ビデオテープを遠く離れた2台目のVTRまで引っ張り,そちらで再生してテレビ画面に映し出すというものだったらしいです。ビデオテープが体育館の床を移動している間に,子どもはテレビの前に行くということで・・・。
さて,技術的には素晴らしいのですが,体育の授業としてはどうだったのでしょうか?子ども達は「めあてカード」に自分の目当てを書き込んで,自分の力に応じた練習に積極的に取り組んでいました。運動量はばっちり確保されていました。また,運動する時の約束事も徹底されていて,体育の授業としては素晴らしいものでした。
では,問題のカメラは?子ども達はめあてにそって練習しているので,自分の跳ぶ姿を見る観点はできていると思います。しかし,ほんの一瞬映し出された自分の姿から,フォームのチェックができるのでしょうか?先生は,実際に跳んでいる子どもに指導をしていて,PCの前は子どもだけです。ここで,子どもに一言アドバイスを与えられたら,子どもは自信を持って練習に取り組めるのではないかと思いました。
45分の授業の内,跳び箱練習にあてられた時間はおよそ30分。その中でPC画面を見た子どもは数人でした。
私だったら,跳び箱をセットして,ビデオカメラやノート型PCを用意して,と考えただけで躊躇してしまいます。そこで,デジタルカメラを使う方法を提案します。ためしに,私の持参したデジタルカメラで,跳んでいる子どもを動画撮影してみました。その場で再生できました。一時停止やコマ送り・スロー再生も可能です。子どもに個別指導するだけなら,デジタルカメラの小さな液晶画面で十分ですし,外部出力がついているので,テレビに映し出すことも可能です。
準備やセッティングに時間がかかりすぎるものは,研究授業向きではありますが,普段の授業では広まっていかないのではないかと心配してしまうHorryでした。
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