補正予算が成立(したのかな?)すると,国が教育関係に大盤振る舞いをしてくれるそうですね。
理科では,1校あたり平均で100万円!
情報関係では,全ての教員にPCが行き渡り,各教室に50インチの地デジ対応テレビが入り,各校に1台ずつ電子黒板が導入される他,いろいろなものが用意されているのだそうです。
理科は,備品を購入する資金だから,簡単に解決することでしょう。
でも,情報関係が問題です。
国が半分負担するということで,しかもまとまった台数が動くわけですから,50インチのテレビも安くなるでしょう。
でも,学校に民生用の液晶テレビは果たして受け入れられるのでしょうか。
薄型で,ブラウン管ほど重くないとはいえ,50インチのテレビともなれば,結構な重さがあります。
子どもがよじ登っても倒れたり落下したりしないように,頑丈に設置することができるのでしょうか。
壁掛けや,天井からのつり下げをすると,補強工事が必要になりますから,下手をすると,設置費用に,テレビ本体の価格以上のお金がかかってしまいます。
薄型テレビ用の台では,台ごと転倒する恐れがあります。
また,一般家庭とは違って,液晶画面がいつも安全に保たれるわけではありません。
教室でけんかが起こり,投げてしまったものがディスプレイに当たると,どうなるでしょうか。
素手で押してしまう子もいるでしょう。
そんな過酷な環境の中でも耐えられるテレビは,液晶画面の前の強化ガラス(?)が必要ですね。
きっと,価格も上がってしまうことでしょう。
コンピュータを一気に整備するとどうなるか・・・。
一斉に買ったコンピュータは,みんな一斉にだめになるのです。
前橋市では,数年の枠の中で,いくつかのグループごとに導入を進めてきました。
毎年のように,入れ替えがあるわけですが,その予算は,一気に導入する数分の一で済みます。
今年度,一気に導入されたPCが一斉に入れ替えをむかえたら・・・。
その時には,今回のような補助金は出ないのです。
つまり,全て自治体の重い負担となってのしかかってくるのです。
どんな目的があるにしろ,教育にお金を使っていただけるのはありがたいのですが,一年限りの大盤振る舞いでは・・・。
ある程度の金額を,長期にわたって補助していただける方が,現場としては助かるような気がするのですが・・・。
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