必修科目履修せず
高校では,大変なことが起こっていますね。必修科目を履修しないとか・・・。これは,大学入試のシステムに問題があるから起こるのではないでしょうか。
高校(進学校)は,3年間で受験テクニックを学ぶ場になってしまっているのではないですか?入試科目には多くの場合,「情報」も「総合」も「家庭科」もありません。ですから,このような科目は軽視され,入試に直接結びつく科目に力を入れるのです。その行き過ぎが,今回のような事件を引き起こしてしまっているのではないでしょうか。
マスコミにも責任はあります。毎年春には,大学進学率や出身高校別の合格者数などが報道されますよね。高校側からみたら,自分のところが少しでも上位にランクされるよう,手立てを講ずるのは当然です。特に,私立の高校にとっては,重大な問題です。進学率が高くなれば,入学希望者も増えるわけですから。
今後ますます少子化が進みます。大学を選ばなければ,全員入学できるだけのキャパシティは確保されてくるでしょう。そうなった時に,今のままの入試制度でいいのかどうか考えてみて欲しいと思います。
教育再生もいいのですが,大学入試が変わるだけで,高校が変わります。高校が変われば中学校が変わります。中学校が変われば小学校も変わるのです。本当のゆとりある教育は,大学入試の見直しによってもたらされるような気がするのですが・・・。
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