個人情報の流出
ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」がウイルスに感染して,個人情報が流出する事故が増えています。ウイルスに感染したWinnyは,使用者が知らないうちにハードディスク内のファイルをどんどん公開していくんだそうです。子ども達の名簿や成績データが流出したら大変ですね。
原則として,学校で使うファイルは持ち出さないように指示されていますが,勤務時間中に全ての仕事を終えることは不可能です。何とかして持ち出す工夫をしているのが現状です。
個人情報を扱う企業向けに,ニッセイ同和損害保険が,保険商品を発売しました。もしも情報が漏洩して,被害者が損害賠償金を請求してきた時に,それを補償するだけでなく,コンピューターシステムの復旧や再発防止のためにかかる社内の費用もトータルで補償するのだそうです。
この保険商品は,個人用のPCを会社で使って情報が漏洩した場合は保障してくれません。当たり前ですが・・・。
Winnyの作者は著作権法違反で逮捕されたんでしたっけ?作者がいれば,ウイルスに対する対策もできるのでしょうが,現状ではセキュリティーホールが開いたままのソフトだけが一人歩きしているのです。
Winnyだけでなく,小学生にも様々な危機が訪れようとしています。ゲームソフトの中には,インターネットを通してデータをやり取りできるものや,見知らぬ人とチャットをすることができる機能をもったものもあります。ゲームの世界だけで流通する擬似通貨など,親の知らない世界で子ども達は,高度情報化社会の真っ只中に,何の武装もせずに放り出されているのです。
こうなると,大人にWinnyを使うな!というよりも,幼児教育として情報セキュリティーを教えなければいけない世界がやってきそうです。
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