「いかのおすし」
子ども達を不審者から守るために考え出されたのが,「いかのおすし」である。初めて聞いたときには,「わさびをたっぷり入れた『烏賊の寿司』を不審者に食べさせるのか?」と,くだらないボケを考えてしまった。
「いかのおすし」とは,避難訓練のときの「おかし(も)」「おはし(も)」と同じ様に,キーとなる言葉の頭文字(?)を並べたものなのだ。一つ一つ見ていこう。
- (知らない人について)いかない
- (知らない人の車に)のらない
- (不審者に遭ったら)おおごえをだす
- (不審者に遭ったら)すぐに逃げる
- (大人に)しらせる
「行かない」「乗らない」「大声を出す」「すぐ逃げる」「知らせる」の先頭の文字を使って作られたのが「いかのおすし」というわけだ。
小学校低学年の子ども達には「いかのおすし」は難しいだろう。本当に怖い目にあったときに,大声も出せず立ちすくんでしまったり,すぐに逃げても追いつかれてしまったり・・・。
子ども達に危険に対する意識を持たせることは,とても大切だと思う。しかし,善意であいさつした近所のおじいさんが不審者として通報されたり,生徒指導のために学校の近くに立って登校の様子を見守っていた中学校の先生が通報されてしまったり・・・。
何事も行き過ぎてはいけないのである。まず,地域の大人がコミュニケーションをとろう。大人同士が顔見知りになり,大人と一緒にいる子ども達も大人の顔を覚える。地域の住民が仲良くなることで,他地域から来た不審者は浮き上がるのではないだろうか。地域のコミュニティーが復活することで防げる犯罪もあるはずである。(同じマンションの住人が犯人だったという事件もあったけど・・・)
賛成です。頑張ります。
投稿: 小武海 | 2006-02-10 13:49