科学的体験の危機
最近の子どもたちを見ていて,気になることがある。
それは,理科の学習のような,科学的な体験が不足している子が増えてきたように感じるのである。
例えば,
- マッチが擦れない。
- 虫を異常に怖がる。
- 土や植物に触るのをいやがる。
などである。
マッチが擦れない件に関しては,仕方がないと思う。
今時,喫煙者であってもマッチを持ち歩いている人はほとんどいないからである。
子どもたちの生活の中で,マッチという道具に触れる機会が極端に減っているのである。
さらに恐ろしいことは,IHクッキングヒーターなどの普及によって,火を見たことがない子どもが出てきてしまったことである。
昔は,調理だけでなく,秋に落ち葉を集めて庭先で燃やしている家庭が多かった。
今は,基本的には落ち葉であっても燃やすことは難しい。
誕生日のろうそくなどによって,年に数回は火を見てほしいと思うのだが・・・。
火は熱いもの。氷は冷たいもの。虫だって生きているもの。
そんなことから教える時代が,迫っているのかもしれない。
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