個人情報保護法の裏側
個人情報保護法が施行されて,個人情報を守ることばかりに目が向いていますが,本当はどうなのでしょうか。
今,個人が特定される情報は,知らないうちにたくさん収集されています。
例えば,自動車では,高速道路で使うETC。これは,その端末が何時何分に何インターから入って,何時何分に何インターを出たかがサーバに蓄積されていきます。この情報を警察が入手すれば,インター間の距離から平均時速を割り出し,速度違反の取締りに使うこともできるでしょう。
電車で使うICカードも同じようなものです。何駅に何時何分に入ったか,しっかり記録されています。定期券購入時の個人情報と照合すれば,その人の行動がおおむね把握できます。
そのようにして,いろいろなところで個人の情報が収集されているので,目的外使用を禁じる必要があるわけです。
ユビキタス社会になれば,蓄積されるデータはさらに膨大なものになるでしょう。
自動車の車体にICチップを埋め込めば,速度超過をはじめとする交通違反を取り締まるのは,自動的にできるようになるでしょう。
情報社会が発展するということは,必ずしもいいことばかりではないということですね。
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