進化
長い間,子どもたちの人気を勝ち取っているゲームソフト&テレビアニメのポケットモンスター。その中では,いわゆるポケモンは,経験値をつむと「進化」します。
芋虫のようなポケモンがサナギになり,蝶に「進化」するものもあります。生物の世界では,こういう変化は「変態」と呼ばれます。
進化というのは,何世代もかかって,その性質を変えていくものというふうに考えられています。中には,突然変異によるものもあるでしょう。
小学校の国語の教科書に「たんぽぽのちえ」という教材が載っています。タンポポが生き残るために行っていることを,「知恵」として紹介しているわけです。
これらの「知恵」は,タンポポが生き残る意思をもって工夫したことではありません。たまたま,そのような性質を持った種が生き残ったのです。それが「進化」です。
キリンの首はなぜ伸びたのか。高いところの葉を食べようとしたという説もありますが,突然変異という説もあります。中くらいの長さの首をもったキリンの祖先が見つかっていないからです。
地球が温暖化していくと,人類も「進化」するのでしょうか。
人類の発祥はアフリカ大陸だといわれます。ですから,黒色人種の人々が祖先ということになります。強い紫外線を避けるために,メラニンが多くなって黒っぽい皮膚になっているのです。
ところが,人類は寒い地方にも移動して行き,弱い日光から必要なエネルギーを得るために,メラニンを減らし,白色人種が出てきました。冷たい空気を暖めてから体に取り入れるために,鼻も高くなりました。
今,オゾン層が破壊され,紫外線が強くなってくると,紫外線のバリアであるメラニンが少ない白色人種の人々は,皮膚癌にかかるリスクが非常に高くなってしまいます。生き残った人々は,何十万年かするうちには,皮膚の色が濃くなっていくのでしょうか。
今年(2008年)は,ドラえもんの中では,タイムマシンが発明された年だそうです。タイムマシンができたら,いろいろ見ることもできるんでしょうけどね。
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