運動会と著作権・肖像権
今度の土曜日が,Horryの勤務校の運動会です。運動会について少し考えてみました。
運動会と言えば,ビデオカメラの活躍の場ですね。たくさんの保護者の皆さんがビデオカメラを構えている姿を見ることができます。
さて,微笑ましいビデオ撮影の風景ですが,法律的には厳しいものがあるのではないでしょうか。
まず,著作権についてです。運動会にはBGMがつき物です。学校はCDを購入し,教育活動として音楽を放送するわけです。運動会は授業の一環として認められますので,この行為には問題がありません。(CDの曲を編集したり,録音したりすれば話は別ですが・・・。)しかし,保護者の皆さんがビデオに録画する場合,当然その音楽も録音されてしまいますよね。つまり,大量の複製物(コピー)ができるわけです。
このビデオを家庭内で視聴する分には,限りなく黒に近いグレーではありますが,法的問題にはならないでしょう。では,このビデオを子どもの友だちの家に貸したら・・・。なんて考えると,ちょっと心配になってしまいます。
次に,肖像権の問題です。保護者の皆さんがご自分のお子さんを撮影するのは問題ありませんが,一緒に写ってしまう友達はどうなるのでしょうか。これも,家庭内で楽しむのならば,グレーで済むでしょう。しかし,ホームページで公開したり,メールに添付して送ったりしたら・・・。
運動会の会場には,見知らぬ大人がたくさんいます。不純な目的でカメラを持ち込む輩もいるようです。これを防ぐには,地域のコミュニティを強力なものにしていかなければなりません。近所の人の顔くらいは覚えておくべきでしょう。そして,知らない人には声をかける。こんなことができる地域には,変な考えを持っている人は近づきたくないでしょうから。
コメント