学校における個人情報
学校には,秘密にしておかなければならない情報がいくつかあります。児童・生徒の成績はもちろん,住所,電話番号,家庭環境など・・・。昨年4月の個人情報保護法施行以来,その管理に厳しい視線が向けられています。個人情報保護法の趣旨とは少しずれているのですが,多くの方が個人情報に関心を持つことにはなりました。(過敏すぎる反応が気になりますが・・・)
学校で扱っている個人情報は,漏洩することがないよう,十分に注意しなければなりません。我々公務員には,「守秘義務」というものがあります。職務上知り得た秘密は,職を退いた後でも漏らしてはいけないのです。もしも,個人情報を流出させたとすると,公務員に禁じられている「信用失墜行為」に当たります。どちらも懲戒の対象になりますね。
学校では,紙ベースの個人情報の管理,リムーバブルメディア上の個人情報の管理,サーバなどの中の個人情報の管理など,それぞれに応じた取り扱い規程を整備しなければなりません。さらに,個人情報の学校外への持ち出し禁止も,徹底しなければなりません。何より怖いのは,情報を扱う人間のセキュリティホールなのですから・・・。
上記のような規程を作り,遵守すること。また,ハード的には,鍵をかけるとか,PCのセキュリティ対策を行うとか,サーバへの不正アクセスを防ぐとか・・・。そういうことをしっかりできているかどうかが,裁判になったときに問題になります。
先生方には,「個人情報がお金になる」ことを,認識していただく必要があると思っています。
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