Nコンの審査に思う
昨日,Nコンの群馬県コンクールがあった。
1校,思わず涙があふれてくるような演奏をした学校があった。
審査員の講評を聞いていて,その学校が金賞を取れないことを確信した。
「難しい曲を子どもに歌わせるのはどうか。」
「ドラマチックな歌は感動したように聞こえるが・・・。」
結局金賞は,普通の合唱曲を歌った小学校に決まった。
申し訳ないが,その学校の演奏はピアノと声のバランスが悪く,Horry的には銅賞レベルだと判断していた。
小学生は子どもだから,難しい曲に挑戦してはいけないのだろうか?
聞くところによると,被災した小学生のことを思い浮かべながら歌ったそうである。
難しい曲を,合唱団員と指導する先生が協力して作り上げたという点は,評価してもらえないのであろうか。
例えば,小学生の陸上大会で,
「あなたは小学生なんだから100mを12秒台で走ってはいけません。」
なんていうことはないであろう。
審査基準をNコンの「参加のご案内」から引用してみる。
http://www.nhk.or.jp/ncon/entry/pdf/2011_anna.pdf より
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◆歌詞の内容をどのように伝えているか、感動をよびおこす演奏であるかを評価します。
◆演奏技術については、発声、音程、アンサンブルなど、様々な演奏技術の特定要素だけを取り上げることなく、総合的に評価します。
◆演奏態度や表現意欲、協調性はもちろん、工夫や意欲的な試み、独創性や創造性も積極的に評価します。
◆課題曲と自由曲の評価の比率は1:1です。
◆自由曲については選曲面も考慮して評価します。
◆伴奏は審査の対象外とします。
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ということなので,ピアノ伴奏がどうでも関係ないようだ。
でも,歌詞の内容をどう伝えているかという部分,感動を与える演奏という点ではどうだろうか?
一番問題だと思うのは,審査員の講評の中で1つの学校を集中攻撃するという点である。
・歌詞を伝える
・感動をよびおこす
・総合的な演奏技術
・演奏態度や表現意欲,協調性
・工夫や意欲的な取り組み,独創性や創造性
という審査基準があるのだから,それに則って審査すべきである。
審査員の好みで子ども達の演奏(それ以前に選曲)を評価されるのはコンクールではないと思う。
Nコン合唱の審査は審査員の音楽家特有の(?)偏った好みで審査されることは避けがたいと思います。一生懸命練習してきた子どもたちには本当に気の毒ですね。審査員を選んでいるNHKの責任も大きいと思いますが、芸術系のコンクールとはそんなものかも知れませんね。
投稿: 合唱子 | 2013-09-08 08:07
本当にそう思います。
正当な評価ができる能力ある方が審査員になるべきです。
審査員の個人的主観で決めるなら、趣味で審査してもらいたいです。NHKたる局が審査員もまともに選出できないのか問題です。
投稿: なつ | 2014-08-31 00:28