格差是正というけれど
選挙の争点の一つに,格差というものがありました。中央と地方が主だったかと思います。
人間はみな平等であるというのは,大きな間違いだと思います。少なくともHorryは,イケ面俳優と平等だとは思いません。顔のつくり,生まれた家の財産,もって生まれた能力,育った環境・・・。様々な要因で,人間は不平等になっていきます。
東京と地方を比べても,格差があるのは当然です。人口や企業の数が違いすぎます。当然税収も違うでしょう。
東京に一極集中するのが悪いと言う人もいます。でも,魅力のあるところだから,人もお金も集まるのです。例えば,コンビニを出店するとしたら,地方と都会のどちらを選びますか?見渡す限り畑が広がる土地の真ん中に作る人は,たぶん,いないでしょう。人口が密集しているか,交通量の多い幹線道路沿いを選びますよね。
「格差はあるもの」という視点に立って物事を考える必要があります。その格差を少しでも小さく見せかけるのが政治の役割です。小さくすることは難しいですが,小さく見せかけることならできるでしょう。
選挙がらみで気になる発言がありました。国会議員の皆さんは,私たち「国民」の代表なのに,「国民の皆さんのお話をうかがうことができました。」というのはおかしくないですか。何となく「議員」という特権階級が「国民」という下々の話を「聞いてやったぞ。」という風に聞こえてくるのです。
それよりは,「私は国民の一人として,こう考えます。皆さんはどうですか。」という同じ立場からの見方ができるといいですよね。そういう考え方ができれば,格差は少しずつなくなっていくと思います。
地震があり,原発が壊れ,年金が消え,株が下がり,原油が値上がりするという状況の中,政策論争よりも今の「国民」の生活を考えて,はやく「適切な」対策を打ち出してほしいと思うのですが・・・。
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