部活動って
この連休中に,娘が行っている学校の中体連春季大会,息子が行っている学校の高校総体の応援に行きました。
一生懸命がんばる子どもたちの姿は,どんなスポーツでも素晴らしいものです。
観戦しながら,中学生と高校生で大きく違う点が見つかりました。それは,礼儀の問題です。観客席には人がたくさんいます。座って観戦している人の前を通る時に,「失礼します。」と声をかけたり,軽く会釈したりして通ることが礼儀です。こんな簡単なことが,中学生にはできなくて,高校生のほとんどはできていました。
人の目の前を横切ること。しかも,試合を見ている人の視線をさえぎることに対しての心遣いができるかできないか。高校生になったら急に気がついたわけではないでしょう。きっと,顧問の先生や先輩方の指導があったのだと思います。
部活動で試合をするのですから,勝つことが大切なのはよくわかります。勝利を目指さなければ,苦しい練習には耐えられないでしょうし,仲間の連帯感も生まれません。しかし,その前に,人間としての生き方(なんていうほど大それたものではないのですが)を教えてくれる場であって欲しいと思います。
試合をする相手に対する礼儀,応援してくれている人に対する感謝の心。そういったものを忘れて,勝ちに執着していてはいけないのです。
試合が終わったあとの観客席で,一生懸命ゴミを拾う高校生を見ました。自分の学校だけではなく,広い会場を何人もの高校生が,座席の下を覗き込みながらゴミを拾っていくのです。
私も教育に携わるものとして,こういう子どもたちを育てて行きたいと強く思いました。
勝利至上主義に陥らないためにも,重要なことですね。伝統あるチームは,そういう礼儀がしっかりしているように思います。部活動に入っていないと,教える機会がなくなってきているのも寂しい限りです。
投稿: adaken | 2006-05-07 08:56