指紋や手のひらの静脈の模様で個人を識別する生体認証が多くなってきていますね。確かに今までの暗証番号よりは安全なのでしょうが,まったく安全というわけでもないと思います。
まず,指紋や静脈の模様という,個人情報が,どこかのサーバに蓄積されているということです。もちろん,デジタルデータとしてです。当然暗号化されて送信されているのでしょうが,インターセプトされないという保障はできないでしょう。もしも途中で盗聴された場合,デジタルデータですから簡単に複製することができます。
もしも,これらのデジタルデータを手に入れることができたら,生体認証用の端末をだます方法も考え出されそうです。方法論としては可能なのですが,それにかかるコストを考えると,数十億円以上の価値があるものを盗み出さない限り,ペイできないでしょうけどね。
デジタルなセキュリティよりも,アナログな,物理的に強固なセキュリティのほうが,何となく安全だと思ってしまう,頭の古いHorryでした。